NSKが開発した低フリクションタイプのベアリング。
長寿命化、高速化、低トルク化といった要求にこたえた高機能ベアリングがHPSシリーズです。
(参考画像の通り、標準品は箱の縁取りがシルバー、低フリクション品はゴールドです)
両面接触型シールのタイプ。
非接触シールや片面シールのほうが転がりに対するロスは減りますが、公道仕様のクルマにはシール性を重視すべきだと思ってます。
しょっちゅうホイール外してメンテする人は開放型でも片面シールでも良いんでしょうけど。
しないでしょ?そんなに頻繁には?
一般的に数多く流通しているタイプのベアリングですが、こちらはNSKが開発した従来型より低フリクションという製品です。
ベアリングのフリクションを低減すると機械のロスが減る。
すると、例えば省エネルギーに貢献するので近年はこういうタイプが出回っています。
といっても滅茶苦茶高いってわけじゃないです。値段は通常品プラスアルファくらい。
しかし、通常タイプでも純正は逆に高いんですよね。
まぁ、ヤマハブランドへのお布施ですから仕方ないけど(これも必要なことですし)
93306-30103 ベアリング 858 2個必要
93306-20420 ベアリング 1,804
93306-30206 ベアリング 1,364
93306-30423 ベアリング 1,023
2021年3月現在で約6000円ってところ。
ホイールベアリングとして使用する場合、単にサイズがあっているだけではなくケアしなくてはならないポイントがいくつかあります。
PL見るとね、サイズが出てたりするんです。
でもそれだけ見て買うとだいたい間違ったものを買うことになります。
細かな指定が必要なんです。
当然純正ベアリングはそれらを考慮した選定が行われています。
しかし、オクで売られている互換ベアリングはあまり配慮されていない。
これはどうなんだろうね?といった品物が混じっているのでお気を付けください。
低フリクションタイプでも、ちょっとした型番選定のミスで、高いベアリングも意味ナシ・
台ナシになります。
見分け方はね。写真で型番がわかれば、「6301DDU」「6204ZZ」って感じの。
数字4桁+アルファベット2つか3つで終わってるような型番を売ってたら、それはダメな子です。
そのあとにいくつか指定項目がある。その指定がされてない品をホイール用として売ってるってこと。
出品者の見極めにもなりますね。
当方ではスキマ指定は純正採用のほか、マービックなど高性能ホイールメーカーの基準に合わせています。
っと、まぁ、ノーガキもあるんですけど、ベアリングは組み方のほうが重要ですよ。
ちゃんと組めば通常タイプでも大して問題ないと言えばそうなんです。
普通はサーキットでコンマ何秒か削るってんじゃないわけですしね。
シールを外すのなんのということよりも、フロントはとにかく左右のフォークをきちんと整列させること。
車両を垂直にした状態でアクスルが路面に対して平行に。
また同時に車両前後方向に対して90度になっていなくては、いくらベアリングを変えようとシールを外そうと無意味です。
転がり抵抗だけではありません。フォークの動きがスムーズでなくなります。
後ろも同じことで、チェーンスライダーの位置が左右均等になるように組むこと。前輪との整列も大事です。
逆にいうと適当に組んでも気付かず乗ってる人が多いってことです。
キャリパーの取り付けとかもそうだし、ちゃんと勉強してきちんと組むと、バイクの押し引きだけで「アレ?」ってなりますよ。
ベアリングをホイールに組むときは、プレスなどを使ってください。
ネジ式でもいいですが、圧入すること。
叩きこんではダメですよ。
ベアリングメーカーもハンマーによる叩き込みはNGとしています。
ネジ式っていうのは、寸切の長いボルトとナット、ワッシャーなどを使い、ねじを締めることで徐々に圧入する方法です。
ネットで調べてみてくださいね。
グリスは封入されてますが、シールを外すことはできるので入れ替えるのも一興です。
良いグリス入れたりして楽しんでください。
ただ、グリスの入れすぎはダメですからね。かえってロスにつながります。
旧車向けリプレースパーツです。
ノークレームノーリターンで。